2005年10月27日

阿木川ダム:湖岸、釣り糸など回収−−獣医師会東濃支部 /岐阜

 恵那市から中津川市にかけての阿木川ダムの湖岸一帯で25日、獣医師会東濃支部(服部明支部長)などによる釣り糸などの回収が行われた。

 同ダムの湖では、カモやクイナ科の野鳥がたくさん飛来し羽を休める。またコイや、ダムで産卵・生育する固有のアユ、ニジマスなども生息している。このため、太公望には絶好の釣り場になっており、土・日曜や祝日にはたくさんの人でにぎわう。しかし、心ない釣り人が捨てた釣り糸が鳥たちのくちばしにからまったり、釣り針を飲み込んでしまうケースも多く、同支部内だけでも年間100件を超す被害が出ているという。
 獣医師会の県内5支部では、鳥たちの被害を少しでも減らすため毎年、回収作業を実施。今年の回収作業は同支部が最後となった。作業には約30人の会員が参加、3カ所に分かれて回収した。釣り糸以外にも空き缶やビニール袋などのごみも回収、約2時間の作業で、釣り糸と釣り針が約1キロ、ごみは大きな袋に30個分集まった。服部支部長は「釣りをやめろとは言わないけれど、釣り針の投棄は鳥たちには致命傷。自分たちが出したごみは持ち帰ってほしい」と話していた。【小林哲夫】

(毎日新聞)

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Posted by DODGE at 2005年10月27日 10:28 in 自然環境関連

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