2005年10月19日

セシルがダントツ優勝/TTTチャンピオンシップ2005

05tttcecil1.jpg Wal-Mart テキサス・トーナメント・トレイル、通称TTTのチャンピオンシップがテキサス州レイク・コンローを舞台に10月15-16日の日程で開催された。TTTはWal-Mart FLW Outdoorsが運営するテキサス州内のレイクだけで開催されているトレイルで、年間4戦とチャンピオンシップが行なわれる。毎大会200名近くの選手が参戦し、テキサスのビッグでファットなバスを求めて数多くの選手が同州外からも集結する。

 TTTは2デイ形式のトーナメントで、FLWが主催する大会としては異質の存在。アメリカ中南部はアングラー人口が多く、ビッグフィッシュレイクも多い。BFLやエバースタートでは満足しきれないアングラーたちの要望に応えるため、2001年からスタートしたトレイルだ。
 しかし、ただのテキサス州のトレイルではない。エントリーフィーが350ドルと格安なのに対し、優勝賞金が1万ドル+レンジャーボートのフルリグ。ローカルアングラーはもちろん、クラーク・ウェンドランドやクレイグ・ドウリング、デビッド・カーティス、ショーン・ホーンクといったFLW TOURやエバースタートで上位レベルの選手も出場している(試合と試合の合間をぬって、1戦にだけ出場する有名選手も多い)。

05ttt1.jpgさて、TTTチャンピオンシップ2005は、テキサス州南東部のレイク・コンロー(ヒューストン近郊)で開催された。チャンピオンシップへはトレイルの年間成績からトップ50名がクオリファイされる。
 レイクはハリケーン・リタの直撃を免れたが、バスの活性には疑問の声が上がっていた。なぜなら、地元ダム管理局がダムサイトなどへのダメージを検査するために、大会直前に水位数mドローダウン。これによりバスはシャットダウン。本戦初日から大波乱が起きた。
 50名が出場した今大会、初日にウエイインされたバスの総数は92尾。11名がノーフィッシュ。5名がリミットメイクに成功と、ビッグウエイトの期待を裏切るスタートとなった。初日の首位はバリー・スミスで18Lb3ozをウエイイン。2位に約1Lb、3位以下には約4Lbのリードで最終日を迎える展開となった。「水位が低くなって、ただでさえ攻める場所が少なくなったのに、残されたグッドスポットに大勢の選手が固まってバスにプレッシャーがかかり過ぎている」とスミスも、首位で折り返しながらもタフなコンディションに悩まされた。

05tttcecil2.jpg そして最終日はさらにプレッシャーがかかり、多数がウエイトを落とす。初日をトップで折り返したバリー・スミスも例外ではなかった。彼はこの日、1尾で3Lb1ozしかウエイインできず、4位に後退。代わって、初日に2位につけていたラッセル・セシルが2日め2番めとなる12Lb4ozをウエイイン。2位に約8Lbの差をつけてブッチギリ優勝を成し遂げた。
 セシルはレイク・コンローからわずか5kmしか離れていない地元在住のアングラー。今季はTTT第2戦リッチランド・チャンバー・リザーバー大会も制しており、ワンシーズン2勝めを果たした。「いい場所に選手が集中しているから、日頃の経験を活かして、『ここの岩、あそこのハンプ、次は岬』とピンスポットの釣りをランガンで攻めた」とパターンを振り返った。
 2位以下には順にキース・コムス、チャド・グリフィン、バリー・スミス、スタン・ジャーズセンニが入賞した。

+FLW Outdoors.com

Posted by DODGE at 2005年10月19日 14:20 in 海外トーナメント:FLW, スナップショット

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