国の天然記念物・深泥池(京都市北区)で自然観察を続けているノートルダム女学院高(左京区)の科学クラブは、同池で採取・捕獲された外来植物や外来魚を集め、1日から始まる同学院文化祭で展示する。
固有の自然環境を破壊する恐れのある外来種の問題を広く知ってもらおうと企画した。同クラブは、市民団体が深泥池で定期的に行っている外来魚、外来植物の駆除作業に同行し、観察を通して学習を深めている。
同池で今月捕獲された南米原産の熱帯魚プレコや、メダカに似たカダヤシを水槽で生きたまま並べるほか、6月から外来種被害防止法で飼育が禁じられたブラックバスやブルーギル、4年前に同池で捕獲されたワニガメは模型で展示する。外来植物もオオカナダモやアメリカシズユキノシタなどを並べた。
1年生の宮崎有美子さん(16)は「貴重な自然が残る深泥池の生態系を守るため、多くの人に外来種の問題を考えてほしい」と話している。文化祭は3日まで。(京都新聞)