2005年09月18日

コクチバスを4匹確認 琵琶湖の北端付近

 【滋賀県】琵琶湖博物館(草津市下物町)は16日、琵琶湖の北端付近でブラックバスの一種・コクチバスが見つかったことを明らかにした。県立大の大学院生らを中心とした「外来魚研究グループ」による水中調査などで確認された。密放流された可能性が高く、同博物館は「琵琶湖は外来魚を減らそうとしている水域。(コクチバスの放流は)環境破壊的な行為で憤りを覚える」としている。

 北アメリカ原産のコクチバスは、湖岸沿いなど比較的浅い水域に生息し、オオクチバスと同様に魚やエビ類を好んで捕食する。流れのある水域でも生息が可能なため、生息域が拡大すると、川の上流などでも生態系に影響を与える可能性があるという。

 同博物館によると、研究グループが行った水中調査のほか、刺し網に掛かったものを含めて8月20日以後の約1カ月間に計4匹を確認。いずれも体長25センチ前後で、これまでの調査で稚魚などが見つかっていないことなどから、最近になって放流された可能性が高いという。琵琶湖でコクチバスは1995年以来、5例が確認されているが狭い範囲で短期間に集中したのは初めてという。

 コクチバスは6月に施行された外来生物法でも、特定外来生物に指定され、運搬や放流などが禁止されている。同博物館では「確認されたのが4例だけで、生息数はもっと多いはず」と憂慮している。(宇佐美尚)
(中日新聞)

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Posted by DODGE at 2005年09月18日 21:41 in ブラックバス問題

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