国内外の研究者ら約350人が、生物の良好な産卵、生息場所である湿地の保全や再生について話し合う「国際湿地再生シンポジウム2006」が来年1月、大津市で開かれる。8日、同市松本1丁目の大津合同庁舎で実行委員会の設立総会が開かれた。
■早崎内湖の視察も\n シンポは1月28日から3日間開催。湿地研究の世界的権威の米国・オハイオ州立大のウイリアム・ミッチ教授や、琵琶湖も登録湿地に指定されているラムサール条約事務局(スイス)のグァンチャン・レイ次長らが参加し、分科会などで湿地と生物多様性とのかかわりや、湿地再生の技術などを議論する。
また、県が再生に取り組む早崎内湖(びわ町、湖北町)の視察や、児童や生徒が環境問題について意見交換する「こども湿地交流会議」も開かれる。
設立総会には、実行委をつくる国や滋賀県、研究機関など18団体の代表ら17人が出席。会長に国松善次知事、副会長に琵琶湖博物館(草津市)の川那部浩哉館長とラムサールセンター(東京都大田区)の中村玲子事務局長を選んだ。国松知事の代理で出席した安藤よし子副知事は「シンポの開催を通じて世界の湿地の保全と再生に貢献したい」とあいさつした。
(京都新聞)