2005年09月08日

ミニ地球 居住実験に研究員2人とヤギ2頭、青森で始まる

 外界と遮断された施設内に小さな生態系を作り、人が長期間滞在するという国内初めての「ミニ地球」居住実験が6日、青森県六ケ所村の財団法人・環境科学技術研究所で始まった。男性研究員2人とヤギ2頭が、閉鎖空間の中で育てた米や野菜だけで生活する。将来は宇宙ステーションでの生活にも応用できる実験として、注目される。

 今回の滞在は7日間だが、実験を重ねるごとに延ばし、09年度には4カ月間を目指す。ミニ地球は、水洗トイレやテレビなどを備えた「居住区」、大豆や稲など23種類の野菜を育てる「植物栽培区」など5地区から成る。生活に必要な酸素は植物の光合成などで賄われる。電気など外部調達のものもあるが、人やヤギの排せつ物を植物の肥料とするなど、生活に必要な物質のほぼすべてを施設内でリサイクルすることを目指す。総面積は約450平方メートル。
 中に入るのは小松原修さん(41)と篠原正典さん(36)。篠原さんは「気分転換のためトランペットを持ち込むが、ヤギに迷惑にならないようにしたい」と話していた。【小山由宇】
(毎日新聞)

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Posted by DODGE at 2005年09月08日 10:01 in 自然環境関連

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