2005年08月29日

ヨシ定着へ消波堤 環境団体が能登川に設置

 琵琶湖岸のヨシ帯を再生しようと、環境保全団体「びわ湖自然環境ネットワーク」などが28日、滋賀県能登川町栗見新田の湖岸で、ヨシを波から守るための消波堤を築き、竹筒に入れたヨシを植えた。

 琵琶湖岸のヨシは護岸工事などで減少し、県などが植栽を行ったが、波の影響でヨシが根付かないなど、あまり成果が出ていないという。そこで同団体は3年前から志賀町の湖岸で、間伐材を使った消波堤を設置するなど新たな植栽方法の実験を開始。一定の成果が出たことから、同団体や水資源機構・琵琶湖開発総合管理所などが、能登川町にも実験の場所を広げた。
 この日は、同団体のメンバーや地元住民ら約40人が参加。湖岸から約10メートルの場所にくいを5列に打ち、間に小枝の束を積み上げて、幅約10メートル、奥行き約2メートルの消波堤を築いた。この後、波から守るために竹筒に入れたヨシの苗木100本を植えた。同団体代表の寺川庄蔵さん(61)は「ヨシがうまく成長すれば、さらに活動を広げていきたい」と話していた。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2005年08月29日 12:00 in 自然環境関連

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