2005年08月26日

外来種水草の再増殖を確認 右京 桂川左岸一帯で除去実験

 京都市・嵐山の桂川の景観を損ね、夏場の悪臭が問題になっている外来種の水草を除去する実験が24日、渡月橋上流の桂川左岸一帯(京都市右京区)で行われた。住民ボランティアらがオオカナダモの回収作業に励んだ。実験を基に、研究者や行政からなる嵐山地区水草対策研究会で今後の対策を探る。

 実験は、同研究会が除去作業の効率や時期を考えるためのデータ収集が目的。近畿地方整備局淀川河川事務所の呼び掛けで地元の自然保護団体のメンバーら40人が参加した。川に入ってくま手を使った刈り取りと、地引き網での回収の2種類の作業を行った。
 参加者は、昨秋の台風23号による増水で洗い流されたオオカナダモやコカナダモが再び増殖しているのを確認。約1時間半の作業で回収量は約1トンにのぼった。作業に加わった同研究会座長の海老瀬潜一・摂南大教授は「増殖の勢いに驚いた。上流に繁殖地がある限り、継続的な除去が必要だ」と話した。
 実験後の川底で水草の動向調査を続けるという同河川事務所は「今回の実験を基に、除去の効果的なタイミングや方法を探りたい」としている。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2005年08月26日 11:00 in 魚&水棲生物, 自然環境関連

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