2005年08月17日

伊那谷の帰化植物展:子供たちが興味深そう−−飯田/長野

 飯田市川路の天竜川総合学習館「かわらんべ」で「伊那谷の帰化植物展」が開かれている。在来種の生態系を破壊する“害草”から、植生を豊かにしている種類まで“ありのままの帰化植物”を知ってもらおうという企画。

 国土交通省天竜川上流河川事務所などの調べでは天竜川流域には約850種の植物が確認され、うち約190種は帰化植物。同展には、同学習館の堤久さんが松川町から飯田市にかけての天竜川流域で撮影した約60種類が展示されている。
 この中には、いずれも北米原産のアレチウリ、オオブタクサ、セイタカアワダチソウなど在来種を駆逐して成長する厄介な植物が紹介されている一方、青紫色の花が春の訪れを告げるオオイヌノフグリ(欧州原産)、観賞用として親しまれているオオキンケイギク(北米原産)の写真もある。堤さんは「帰化植物は“悪者”というイメージが強いが、セイヨウタンポポ(欧州原産)のように荒れ地に生育して植生を豊かにしてくれる種類もある。さまざまな種類、性質があることを知ってもらいたい」と話している。
 10月2日(月曜・祝日の翌日は休館)まで、入館無料。【肥田木良臣】8月17日朝刊(毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-長野-毎日新聞

Posted by jun at 2005年08月17日 18:38 in 自然環境関連

mark-aa.jpg