岐阜県高山市の金木戸川で阪大の男子学生三人が遭難した事故で、県警高山署は十六日、ヘリコプターを出動させるなど本格的な捜索を開始。三人のうち二人を見つけ、無事救助した。十四日に阪大の学生証を所持していた男性の遺体が同川付近で見つかっており、県警は遺体の収容も急ぐ。
阪大によると、遭難したのは金沢市出身の三年生(20)、岡山県倉敷市出身の二年生(20)、大阪府高石市の一年生(18)で、救助されたのは三年生と一年生の二人。三人は「釣部」に所属し、十日から十四日までの日程で現地で合宿。渓流釣りなどをしていたという。
地元の観光協会によると、遺体が見つかった付近は手付かずの自然が残り、天然のイワナなどが生息していることから渓流釣りをする人に人気があるが、雨が降ると鉄砲水が出やすい場所としても知られていた。現場は岐阜県北部の長野県境に近い山間部で、北アルプスの双六岳のふもと。(産経新聞)