吉野川水系水利用連絡協議会幹事会(幹事長、菊池良介・四国地方整備局河川部長)が9日、高松市内で開かれ、早明浦ダム(高知県)の貯水率低下に伴う香川、徳島用水への第4次取水制限を11日から実施する案をまとめた。また、高松市は早明浦ダムの貯水量がゼロになると見込まれる18日にも、午後11時〜午前5時の夜間断水を実施する方針を決めた。9日午後5時現在の同ダムの貯水率は17.5%。
第4次取水制限が実施された場合、高松市は現在実施している減圧給水の減圧率を18.5%から25.9%に強化。減圧強化により高台などの約2000世帯で水が出にくくなるため、同市は公民館など13カ所に応急給水所や給水基地などを設置する。さらに、ダムが空になれば、昼間の減圧率を48.1%に強化する。
一方、夜間断水についても、水の確保量によっては、断水時間を午後9時〜午前6時に拡大する見込み。
高松地方気象台によると、四国地方は今後1週間、太平洋高気圧が張り出し晴れの日が多く、まとまった降雨は期待できないという。同日現在、4市12町が減圧給水を実施している。【大西岳彦】
8月10日朝刊
(毎日新聞)