カワウのふんや営巣による被害から琵琶湖の竹生島(滋賀県びわ町)の景観を守るため、県や同島関係者でつくる「竹生島景観保全対策協議会」が25日夜、びわ町役場で初会合を開いた。
県の今年5月の調査では、駆除や追い込みなどにより、同島のカワウ生息数は昨年同期の約3万羽から2万羽に減った。しかし、営巣場所が島北部から神社仏閣などのある南部に移っていることがわかり、県が同島関係者と連携して対策を協議することにした。
初会合には同島の寺社や土産物店、猟友会の会員ら13人が出席。事務局の県とびわ町がそれぞれ、カワウの生息状況やこれまでの対策などを説明した。続いて会員らが現状を話し合い、「カワウの数が減ったようには思えない」「木が枯れて少なくなり、がけ崩れや保水の問題もある」などと意見を述べていた。今後は月1回をめどに会合を開く予定という。(京都新聞)