2005年07月20日

自生種の苗を道路のり面に 環境保護と障害者雇用両立

 生育が早いなどの理由で外来種の植物が使われていた道路ののり面に、地元の自生種の苗を植える試みが、鹿児島県・奄美大島で始まった。苗は地元の障害者福祉施設から供給を受ける。生態系保護と障害者雇用の両立を狙った取り組みに注目が集まっている。

 奄美群島では、クローバーなど外来種の種を吹き付けてのり面の強化と緑化を図る、全国的に普及した工法がとられてきた。のり面を2カ月から1年で覆うことができるが、成長しすぎた植物の維持管理や生態系への影響など、問題点も指摘されていた。
 自生の苗での工法に取り組むのは同島の種苗販売業林光浩さん(43)。発芽や根の生育が早く、乾燥や潮風にも強いシダ類、ヨモギなど5種類の苗を、植物研究家の協力を得て4月下旬、同島南部の工事現場で試験的に植え込んだ。(共同通信)

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Posted by jun at 2005年07月20日 07:39 in 自然環境関連

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