2005年07月14日

琵琶湖の藻の肥料化に自信 大津の環境グループ、データで実証へ

 大津市民でつくる環境グループ「なぎさを美しくする会」が琵琶湖の藻を肥料にする実験に取り組んでいる。藻を混ぜた土で育てた花が順調に生育したことから、同会のメンバーは自信を深め、「データをきちんと取って肥料になることを実証し、県や市に藻の活用法として提言したい」と張り切っている。

 同会は2002年に、湖岸の散歩で知り合った元会社員や主婦ら60歳以上の市民14人で結成した。毎週木曜に、湖岸や吾妻川で、藻や水草を取り除いている。
 藻は多い時でごみ袋30袋分も取れ、お金を払って産業廃棄物として処理していた。「もったいない」との声が上がり、かつて農村部で肥料として使っていたことから、滋賀県守山市の「びわこ地球市民の森」に土地を借り、肥料としての活用法を探ることにした。
 昨年は、自然に乾燥させた藻を土に混ぜて7種類の花を栽培した。千鳥草の場合、藻を混ぜると1・5メートルになり、混ぜない土の70センチの2倍以上に育った。スプレーストックも、混ぜない土は50センチに対し、混ぜた土は80センチまで大きくなった。今年は、ビニール袋に3カ月間入れて発酵させた藻を使い、6種類の花で実験を続けている。
 来年からは大津市の協力も得て、一里山公園(同市一里山3丁目)で、専門家の助言を受けながら生育データを取ることにしており、メンバーの水野弘さん(74)は「昨年の実験結果から効果はあるとみている。きちんとデータをまとめ、自然に優しい肥料として紹介したい」と話している。(京都新聞)

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Posted by jun at 2005年07月14日 20:35 in 自然環境関連

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