2005年05月30日

外来生物:環境への問題考えよう 出雲で企画展、20種250種を展示/島根

 ◇ブラックバスやブルーギルなど−−宍道湖自然館
 ブラックバスやブルーギル、アメリカザリガニなど外来種の生物が環境にもたらす問題について考えてもらおうと、県立宍道湖自然館ゴビウス(出雲市)で外来種20種250点を展示した企画展「外国からやってきた生きものたち」が開かれている。7月3日まで。

 外来生物は人間が外国から持ち込んで広められた生物を指す。近年は外来種による生態系破壊が心配されており、特定の外来生物を輸入したり飼ったりすることを禁止する外来生物法も整備されつつある。
 ペットとして輸入されたミドリガメ(米国原産)は体長約3センチと愛玩動物として人気だが、4〜5年で体長30センチ前後に成長する。カミツキガメ(北米ミシシッピ川原産)とともに、捨てられて野生化しているのが全国の河川で確認されている。これらは強い生命力でクサガメなど在来種の生態系を破壊している。
 館内には、水温の高い所で繁殖している観賞用魚「グッピー」(南米ベネズエラなど原産)、観賞用として販売されていたものが野外で繁殖している植物「ホテイアオイ」(南米ブラジル原産)なども展示している。同館飼育展示係の寺岡誠二さん(33)は「自然環境は限られているが、そこに外来種を放すことで生態系破壊は知らず知らずに進んでいる。もともと人間が故意に持ち込んで繁殖した例が大半。この展示でいかに外来種が自然化して危機的な状況にあるか考えてもらえれば」と話している【細川貴代】5月30日朝刊(毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-毎日新聞-

Posted by jun at 2005年05月30日 20:05 in ブラックバス問題, 各種イベント

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