2005年05月29日

河口湖:2カ月遅れバス放流 例年並み30トン計画−−漁協は安ど/山梨

 富士河口湖町の河口湖漁協(組合長・小佐野常夫町長)は27日、漁協内の混乱で凍結されていた河口湖へのブラックバスの放流を例年より2カ月遅れで行った。釣果が悪くなり遊漁券収入が落ち込んでいた漁協関係者は安堵(あんど)の表情を見せ、待ちわびた釣り客は放流ポイントで盛んにさおを振っていた。

 25〜40センチほどのブラックバス計2トンを湖畔の8カ所で放流した。28日にも4カ所で計1トンを予定しており、今年も例年並みの計30トンを放流する計画。同漁協は、理事会が分裂し、県から業務改善要求を受けるなど運営が混乱。春の放流は例年3月に行われるが、放流事業に必要な予算成立が5月23日の臨時総会までずれ込んでいた。
 同漁協の三浦和政専務理事によると、今年1月からの遊漁券収入が昨年同期比で約40%減少したといい、「河口湖は放流しないとバスは釣れない。バス釣りファンには迷惑をかけた」とほっとした表情を見せた。放流の情報を得て訪れた東京都八王子市の男性(21)は「やっと、という感じ。これから存分に楽しめる」と喜んでいた。
 一方、漁業権のない湖では放流が禁止される特定外来生物被害防止法の施行(6月1日)を目前に控えた放流に対し、三浦専務理事は「せっかくの特例。問題のない管理体制を築きたい」と表情を引き締めていた。神奈川県相模原市から訪れた男性の釣り客(32)は「これまで放流していた湖は(施行後も)今まで通りに楽しめるから」と動揺はない様子で話した。【吉見裕都】5月28日朝刊(毎日新聞)

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Posted by jun at 2005年05月29日 00:28 in 内水面行政関連

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