2005年05月27日

彦根・新海浜、今夏の開設見送り 砂浜回復へ本格的な養浜工事

 琵琶湖岸の浸食が著しい彦根市新海町の新海浜で、滋賀県は砂浜を回復するために、人工浜や突提を整備する本格的な養浜工事を進めている。工期は11月末までの予定で、工区内にある新海浜水泳場は今夏の開設が見送られる。

 新海浜は、琵琶湖とマツ並木に挟まれている。地元によると、30年ほど前は砂浜の幅が約30メートルあったが、現在はマツの根元がむき出しになるほど浸食が進み、ほとんど砂浜がない状態の場所もある。県によると、森林整備や河川の改修に伴って上流からの土砂の流入が減ったことや、風による流砂などが、侵食の原因とみられる。
 県はこれまで、土砂の流出を防ぐ石組み突提を設置したり、石を詰めたネットを浜に敷くなどの応急措置を講じてきたが、地元からの要望もあって、大規模な養浜工事に踏み切った。
 工事は、全長725メートルの間に突提3基を増設し、さらに愛知川産の川砂2万7600立方メートルを用いて幅2、30メートルの人工浜を造成する。突提造りは6月、砂浜の再生は9月中旬に着工する。総工費は1億8400万円。
 県は「今年は水泳場の開設が見送りとなるが、来年の夏からは市民に安心、安全に利用していただけるように整備したい」としている。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2005年05月27日 04:54 in 自然環境関連

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