2005年03月31日

生態系資源の6割に損失 国連の評価報告書が警告

 国連は30日、食糧や水資源など自然の生態系から人類が受けている恩恵のうち、約60%が過去50年間の人間の活動で大きく損なわれたと警告する生態系評価報告書を発表した。

 特に漁業や淡水資源の利用は「将来の需要を支える水準をはるかに超える」と指摘。「今後50年のうちに回復不能な状態に陥る危険がある」と、資源利用の大幅な制限など、思い切った対策を各国政府に求めている。
 報告書は、人類は20世紀後半に過去に例のない速さと広範さで生態系を変えたと指摘。河川からの取水量が倍増し、森林伐採や農地拡大が進行、化学肥料の使用も急増した。一方でさんご礁の40%が消失するか劣化し、マングローブ域も35%が失われ、これに伴い津波災害などへの対応力も落ちたとした。(共同通信)

+Yahoo!ニュース-共同通信-

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<国連>「多くの生態系機能が劣化」ミレニアム評価公表

 国連は30日、世界初となる地球規模の生態系評価報告書(ミレニアム生態系評価)を公表した。地球上の生命を支える多くの生態系の機能が急激な開発の影響で著しく低下していると指摘、「このままでは持続可能な開発は不可能で、貧困や飢餓の撲滅といった人類の目標は達成できない」と警告している。(毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-毎日新聞-

Posted by jun at 2005年03月31日 16:25 in 自然環境関連

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