2005年03月31日

BASSバスマスターツアーもいよいよ大詰め。最終戦が占める意味とは!?

 1月27日にフロリダ州レイク・トホを舞台に開幕した今季BASS CITGOバスマスターツアーは、3月31日から開催されるミズーリ州テーブルロック・レイク大会で早くも最終戦を迎える。今季の年間総合成績は、この第6戦をもって決定するが、それだけではない。ツアー終了と同時に、2005年度バスマスター・クラシック・クオリファイ、そして2006年度クラシック・クオリファイまでもが決定するだけに、今大会は将来も語り継がれる重要な一戦になるのは間違いない。

 最初に2005年度CITGOバスマスター・クラシックへのクオリファイ枠を再チェックしておきたい。まずバスマスターツアーからトップ25名、E50からトップ10、オープン・チャンピオンシップからトップ5、フェデレーション・チャンピオンシップからトップ5名がクオリファイされる。バスマスターツアーに現在参戦しているアングラーは、目先の目標としてAOYランキングでトップ25位に入り、2005年度クラシック出場枠を勝ち取りたいところだ。だが、あまり知られていないが、今季ツアーの年間総合順位に2006年度クラシック・クオリファイにも関わってくるのだ。
 2006年度からバスマスター・クラシックは、7月ではなく、2月に開催される(1月25日付のTOP NEWSで掲載)。そのため、現在の年間総合成績を用いて2006年度クラシックのクオリファイも決まる予定だ。具体的には、2005年度年間総合順位のトップ10が2006年度クラシックにクオリファイされることになっている。つまり、今季トップ25位でフィニッシュするのはもちろんのこと、トップ10位内でフィニッシュすれば、2年分のクラシック出場権を得られることになるのだ。

 ツアー終了後に開催されるE50からもクラシック出場獲得枠がある。E50の総合成績からトップ10名が2005年度クラシックにクオリファイされるのだが、この10名は自動的に2006年度クラシックへもクオリファイされる。
 E50からのクオリファイをねらうためには、まずこのトレイルに出場しなくてはならない。その権利が与えられるのは、2005年度AOY、2005年度ROY(ルーキーランキング1位)、生涯賞金獲得ランキングトップ20、今季を含む過去3年間の平均総合成績トップ27名と、2004年度クラシックウイナーの50名。
 
 ちなみに現在2005年度クラシック出場が決定しているのは、大森貴洋さん(2004年度クラシックウイナー)、ジェラルド・スインドル(2004年度AOY)、ブラッドリー・ストリンガー(オープン・チャンピオンシップ2004 1位)、グレッグ・ハックニー(オープン・チャンピオンシップ2004 2位)、クリス・バームガードナー(オープン・チャンピオンシップ2004 3位)、エドウィン・エバース(オープン・チャンピオンシップ2004 4位)、クリフ・ペイス(オープン・チャンピオンシップ2004 5位)の7名。

 多くのアングラーが2006年度クラシックに着目するのは、その優勝賞金にある。この年より優勝賞金が50万ドルに跳ね上がるのだ(今年の優勝賞金は20万ドル)。他のスポーツと比較して優勝額が小さかったバスアングラーにとって、これは非常に大きなステップアップである。しかも2006年度クラシックが来年2月に開催されるとなれば、現実味のある話として高いモチベーションを保っていられる。また、この第6戦で出場枠を獲得しておけば、今後の活動にも多少余裕ができる。ゆえに、ツアー最終戦は出場枠獲得順位のギリギリにつけている選手にとって、絶対に外せない一戦になるわけだ。
 そんな中で現在年間9位につけているリック・クランは最注目アングラーである。2001年度のクラシックを最後に彼の連続出場記録は28年で止まってしまったが、今年は4年ぶりにクオリファイのチャンスがやってきた。しかも現時点でクランは、2006年度クラシック出場枠も獲得できるポジションにいる。待望の最終戦は、彼の成績を追いかけるだけでも楽しめる一戦となるだろう。

Posted by DODGE at 2005年03月31日 15:58 in 海外トーナメント:BASS

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