2005年03月26日

世界レベルの湖沼研究など 滋賀県研究センター完成

 滋賀県大津市柳が崎で建設が進められていた滋賀県琵琶湖・環境科学研究センターの建物が完成、4月に開設される。県琵琶湖研究所と県立衛生環境センターの環境部門を統合し、世界レベルの湖沼研究と、環境問題への高度なニーズに対応できる総合的な試験研究機関を目指しており、6月に調査研究活動をスタートさせる。

 旧琵琶湖ホテル新館跡地(約6000平方メートル)に完成した建物は地上4階・地下1階(延べ約8000平方メートル)で、環境に配慮したさまざまな工夫がこらされている。屋根には、発電容量100キロワット時の太陽光パネルのほか雨水集水装置が取り付けられ、雨水や実験などに使った排水をトイレや冷却塔の補給水に利用するなど「エコロジカル・ラボ」を体現している。
 「化学物質系」「大気・水環境系」「水質・生物系」「琵琶湖研究系」と1階から4階まで各階ごとに実験室を分けて配置、環境ホルモンなど微量有害化学物質の調査研究や化学物質による生態系への影響、地球規模の温暖化・酸性雨問題などにも新たに取り組みたいという。
 2階に設けられる「エコホワイエ」は、研究者や環境問題にかかわる市民や事業者が交流できる情報交換と展示のスペース。図書室や研修・会議室も隣接しており、交流と学習のエリアになっている。
(京都新聞)

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Posted by DODGE at 2005年03月26日 10:55 in 自然環境関連

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