2005年03月04日

阿南・深見池で19日、外来種魚の釣り大会と勉強会

【長野県】固有の生態系への被害が指摘され、漁業関係者と釣り人らとの間で論争が起きている外来魚のブラックバスとブルーギルが、伊那谷の釣り場として人気が高い阿南町東条の深見池でも問題となっている。県は19日午前10時から同池で、小中学生らを対象とした外来魚の釣り大会と勉強会を開くことになった。

 深見池は、周囲約700メートル、面積2.2ヘクタール、水深約8メートル。南信地方では数少ない天然湖で、学者の研究対象となっている。地元住民約20人でつくる池の保存団体「深見の池の自然を愛する会」の城田博文会長(75)によると、外来魚は20年以上前から生息し、在来種のワカサギやフナ、コイが激減しているという。また、釣り人が捨てた空き缶や釣り糸なども増え、水質悪化の影響も大きいとする。

 一方、深見池は池の周囲が整備され、岸からでも気軽に釣れる場所として人気が高い。伊那市から釣りに訪れていた会社員男性(31)は「生態系の破壊は、外来魚ばかりのせいとはいえない。釣り人がマナーを守ればいい話。大っぴらにバス釣りができる場所をなくしてほしくない」と話す。

 県は本年度、県内各地で外来魚についての勉強会を開催。当日は釣り大会のほか、外来魚の腹を裂いて食べ物を調べたり、愛する会から池の現状について話を聞いたりする。参加無料。

 勉強会の申し込みは15日までに、県園芸特産課=電026(235)7230=へ。
(中日新聞)

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Posted by DODGE at 2005年03月04日 12:16 in ブラックバス問題

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