ブラックバスの1種オオクチバスの「特定外来生物」指定をめぐる問題で、滋賀県漁業協同組合連合会など3団体は28日、国松善次知事に対し、オオクチバスの指定を先送りしないよう環境省に働きかけることを求めた。
県庁を訪れたのは、県漁連の鳥塚五十三会長や県河川漁業協同組合連合会の高山佐藤繁会長、県水産加工業協同組合の後藤富佐夫事務局長ら5人。
県漁連の永松正昭専務理事が深刻な漁業被害を挙げて「琵琶湖の生態系が一時のレジャーのために破壊されることは許されない」と、オオクチバスやブルーギルなどの指定と駆除の推進を求め、環境省にも同様の要望書を提出したことを説明した。
オオクチバスをめぐっては、環境省の専門家グループ小会合が輸入や移動などを規制する「外来種被害防止法」施行当初の指定を先送りした直後に、小池百合子環境相の意向で一転、指定する方向になっている。(京都新聞)