2005年01月26日

<湖沼法>水質改善へ抜本見直し 環境省方針

 環境省は25日、湖沼の水質を改善するため、湖沼水質保全特別措置法を抜本的に見直す方針を決めた。水質汚濁の大きな原因となる農地の排水や市街地の雨水の汚濁物質の流入抑制策や、水質浄化に役立つ湖辺の環境保全が柱だ。開会中の通常国会に改正案を提出し、来年度の施行を目指す。

 84年の同法制定により新増設工場の排水規制などが強化されたが、湖沼の化学的酸素要求量(COD)の環境基準達成率は55%(03年度)で、あまり改善されていない。
 そこで、汚濁の著しい霞ケ浦や琵琶湖など10カ所の指定湖沼ごとに、周辺の農地や市街地などの地域を重点地区に指定した上で、汚濁物質が流出しにくい肥料の使用や、市街地の雨水が直接湖沼に流入しない措置などを推進する。また、既設工場への排水規制を強化する。指定湖沼の水質保全に必要なヨシ原など湖辺の水環境の保全も図る。【河内敏康】

+Yahoo!ニュース-社会-毎日新聞

Posted by DODGE at 2005年01月26日 12:40 in 自然環境関連

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