2005年01月25日

BASSバスマスターツアーに大変革 2006年度スケジュールと新クラシック日程

basslogo.jpg 2005年シーズンBASS CITGOバスマスターツアー開幕を直前に控え、BASSがビッグサプライズを発表した。ESPNがBASSを買収し傘下に置いて以来、BASSは数々の革命を起こしてきたが、ここにきてバスフィッシング・トレイルがまた新境地に踏み込もうとしている。BASSによると、2006年度CITGOバスマスターツアーは、なんと全11戦になり、バスマスター・クラシックは2月に移動、そして優勝賞金25万ドルの単独大会を年間3試合開催するという。その真相や如何に!?

まずは変更事項を簡単にまとめて記しておこう。
1)2006年シーズンCIGTOバスマスターツアーは春から秋にかけて開催
2)Elite50が廃止され、代わってそれに匹敵する(またはそれ以上の規模で開催される)メジャートーナメントが始動
3)バスマスタークラシックは恒例の8月開催から2月へ移動。優勝賞金も50万ドルへ増額

1)2006年ツアースケジュール(新スケジュールは2月に開催されるクラシック以後に導入される)


2006年1月14-21日 フェデレーション・チャンピオンシップ
2月24-26日 バスマスター・クラシック
3月4- バスマスターツアー第1戦 
3月18- バスマスターツアー第2戦 
4月1- バスマスターツアー第3戦 
4月22- バスマスターツアー第4戦 
5月6- バスマスターツアー第5戦 
5月19-21日 バスマスター・メモリアル 
6月3- バスマスターツアー第6戦 
6月17- バスマスターツアー第7戦 
7月1- バスマスターツアー第8戦 
7月15- バスマスターツアー第9戦 
7月28-30日 バスマスター・アメリカン 
8月12- バスマスターツアー第10戦 
8月25-27日 バスマスター・レジェンド
9月9- バスマスターツアー第11戦 
10月28日 Busch Shootout
11月18日 オープン・チャンピオンシップ
(1大会における開催日数や開催地は未定)

 まず第一に、BASS史上バスマスターツアーが全11試合のサーキットになるのは、2006年シーズンがはじめて。2003年シーズンは全10試合で開催されたが、そのレギュレーションは変則的なタイプで、175名が第1戦から第6戦に参戦、第7戦以後は100名に削られ、第9戦以後は50名といったものだった。しかも日程は第1戦から第6戦が1月から3月、その後多少ペースダウンするが5月下旬までに全日程を終了するというハードスケジュールだった。2006年のケースでは1ヶ月2試合ペースを7ヶ月でクリアーするシフトで、これに3つのメジャーイベントが加わる合計14試合が開幕される。
 これにより、現在ツアーはアメリカ南部を中心としたレイク選定だが、日程的余裕から全米各地に拡張した選定になるのではと予測される。たとえばニューヨーク州レイク・チャンプレーンやミシガン州レイク・エリーなどビッグサイズのスモールマウスを主体としたレイク、カリフォルニア州サンワキン・デルタのような西海岸でのツアーストップへの期待が寄せられる。
 そしてフィッシングテクニックの面でも秋のディープクランクなどがまた脚光を浴びそうだ。冬場の釣りを苦手とする選手には体調的にも本調子で試合に臨めそうだ。
 
 選手の中には現在の過密した日程を考慮し、BASSとFLW TOURの両方に出場していたが現在はどちらかに専念するアングラーが存在する。2006年からバスマスターツアーの日程が大幅にFLW TOURとずれることで、両ツアー参戦への糸口も見える。たとえばBASSから手を引いていたクラーク・ウェンドラント、ジョン・サッピントンやディオン・ヒブドン、FLWから手を引いたジェラルド・スインドルやケビン・バンダム、そしてティム・ホートンが各ツアーに復帰する可能性にも期待したい。

 
2)Elite50の廃止とメジャー・トーナメントの導入

 2006年以後、Elite50という新旧トップアングラーが集結して開催される大会の廃止も決定している。これに代わって登場するのが“バスマスター・レジェンド”、“バスマスター・メモリアル”、“バスマスター・アメリカン”と呼ばれるの3大会で、これらは2006年シーズンの真っ最中に独立した大会として開催されれる(つまり、年間ポイントとは関係のない大会)。この“メジャー”トーナメントとはE50の進化版的ポジションで、現BASSにおける、ベストオブザベストがクオリファイされる予定だ。
 クオリファイ選定は、生涯獲得賞金ラインキングのトップ10、過去3年間のバスマスターツアー平均順位からトップ37、2005年クラシック覇者(2005年7月開催予定)、2006年クラシック覇者(2006年2月開催予定)、2005年AOY、2005年ROY(ルーキーオブザイヤー)で、総勢51名に参戦資格が与えられる。
 またこれらの大会の優勝賞金は25万ドルで、クラシックの除けた大会の中ではトッププライズとなる。
 
3)バスマスター・クラシック開催日程の移動と賞金の増額

 現在2005年度バスマスター・クラシックは7月29-31日に開催することが決定しているが(開催地は未定)、2006年度からは2月開催に移動すると発表された。真夏の祭典として恒例行事化していた8月開催のクラシックではあったが、気温・水温の上昇、そして一般人によるレクリエーションボートのトラフィックなどによりフィッシング・プレッシャーが高まり、バスフィッシング界最注目大会であるにも係わらず、スモールウエイトの大会が近年続出していた。そのため「スポーツフィッシングへの印象が悪い」とBASSは判断。「ビッグウエイトの可能性が高い2月に移動した」とトーナメント・ディレクターのトリップ・ウェルドンは示唆している。
 クラシックは毎年7月最終週の週末から8月第1週にかけて開催されてきたが、このシステムが導入されたのは1983年の第13回大会。それ以前のクラシックは9〜11月に開催されていた。したがって、夏からクラシック日程が移動になるのは23年ぶり。ちなみに第13回大会の優勝者はラリー・ニクソン(初優勝)だった。
 現在のところ、2006年クラシックの開催地は未定。
 
 またクラシックの優勝賞金も大幅に増額される。2004年度は20万ドルであったが、2006年度からは50万ドルに跳ね上がる(FLW TOURチャンピオンシップでは2003年度から50万ドルが授与されている)。
 2006年クラシックへのクオリファイ選定は、2005年度AOY、2005年クラシックからトップ10、2005年E50からトップ10、2005年オープンチャンピオンシップからトップ5、フェデレーション・チャンピオンシップから6名のリージョナルチャンピオン(2005年度からリージョンが1つ増えて6になる)、そしてバスマスター・ウェークエンドシリーズ・チャンピオンで、出場者数は総勢42名となる。

Posted by DODGE at 2005年01月25日 17:05 in 海外トーナメント:BASS

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