京都府内の児童が、府政について山田啓二知事らに質問する「子ども議会」が23日、京都市上京区の府議会議場で開かれた。府内各地から集まった59人が、環境や観光、まちづくりなどをテーマに、子どもらしいユニークな視点から発言した。
議場で質疑応答を体験することで、府政を身近に感じ、社会参加の意識をはぐくんでもらおうと、初めて企画された。
この日の「子ども議員」は、応募した小学5、6年の149人から、作文をもとに選考されたメンバー。6班に分かれ、事前に府立青少年海洋センター(宮津市)で1泊2日の研修を行った。府教委や京都市教委の職員に相談しながら質問の項目を決めたり、府政の現状がどうなっているかを調べた。
質問では、京都観光の魅力を高めるために「子どもにお勧めの場所やコースを分かりやすく書いた観光マップを作製しては」とか、「昔の京都を再現した商店街で着物を体験したり、小判で買い物できる場所があれば、歴史や伝統に興味が持てる」などの提案があった。
学校教育の関係でも、「高学年向きの遊具が多い。小さめで優しいタイプの遊具を作れば、低学年の子も楽しく遊べる」「トイレのデザインを可能な限り児童が担当しては」「6年生は中学進学に不安がある。小中学校で一緒にごみ拾いや運動会をして交流を深めたら」など、小学生らしい質問も相次いだ。
山田知事らは府の事業などを説明しながら答弁し、「いい提案は実行に移す。皆さんも興味を持って行政を見ていてほしい」と話しかけた。子ども議員たちはメモを取り、熱心にやりとりを聞いていた。
外来種生物の規制などを提案した丹波ひかり小6年の田端真子さん(12)=京丹波町=は「ブラックバスばかりいる近くの池が、昔はフナがいっぱいいたと聞き、興味を持って質問した。班のみんなで意見や知ってることを出し合って、勉強になった」と話した。児童による観光案内を提案した境谷小6年の小島由女さん(12)=西京区=は「緊張したけど、自分の思いを知事に直接提案できて、いい思い出になった」と振り返っていた。