◇子どもたち大はしゃぎ
能登半島付け根に位置する石川県最大の湖、河北潟。かほく市など2市2町で作る河北潟水質浄化連絡協議会は18日、「河北潟自然観察会」を開催。訪れた親子連れら約50人は、釣りやボートでの水遊びに参加し、水質悪化の現状や自然保護への理解を深めていた。
河北潟は1963年からの国営干拓事業で約3分の2が農地などに変わり、現在は約600ヘクタールが調整池として残されている。
干拓の影響で排水が進まなくなった湖に生活排水や工場・事業場排水などが流れ込み水質が悪化。水に含まれる有機物量で汚染を測る化学的酸素要求量(COD)の値は最悪だった96年に1リットルあたり約11ミリグラムを記録。現在は約8ミリグラムで改善傾向だが、同協議会が目標としている5ミリグラム達成への道は険しい。また、ブラックバスやミドリガメなど放流された外来生物の影響で生態系の破壊も進んでいる。
そこで、豊かな自然環境を取り戻す啓発活動の一環として、同協議会は一昨年からボート乗船やさかな釣り体験、キットを利用した水質調査やパネル展示などを実施。子どもたちにも、日常的な生活排水に気をつけるよう伝えている。
夏の炎天下でこの日のCOD値は10ミリグラム程度へとさらに悪化。河北潟は緑色のにごった水をたたえていたが、それでも子どもたちは初めての釣りやボート遊びに大はしゃぎ。一方で、水質検査で水の透明度の低さを目の当たりにしたり、釣り上げた外来魚を「これは生態系を壊すので殺さなければいけない」と説明した自治体職員の話には神妙な顔で聞き入っていた。
普段は遠くから眺めているだけの河北潟。だが水に直接触れての遊びを体験し、子どもたちも環境保全に興味を示していたようだった。【泉谷由梨子】 8月23日朝刊