◇小魚群れる池の自然取り戻そう
大崎市立鹿島台小と栗原市立玉沢小の5年生ら30人が共同で29日、栗原市築館のため池に希少在来魚シナイモツゴを放流した。かつてのように小魚が群れるため池の自然を取り戻そうとする試みだ。
放流したシナイモツゴは、鹿島台小の飼育池で同小児童らが1年前ふ化させ育てた成魚200尾で、体長は4〜6センチ。鹿島台を本拠にこの魚の増殖と生息場所の拡大を図るNPO(非営利組織)「シナイモツゴ郷の会」の肝いりで、玉沢小の児童らと二つのため池に放流した。両池とも昨年、池干しして食害魚ブラックバスを退治済み。児童たちは「池いっぱいにシナイモツゴが増えたらいいな」と話していた。
シナイモツゴはコイ科の小魚で、旧鹿島台町と松島町の間に広がっていた品井沼にちなみ名づけられた。
戦前、県内では「絶滅」とされたが93年、鹿島台奥のため池で再発見され、地元在住の淡水魚研究者や市民が「郷の会」を結成。増殖法を開発する一方、バス退治したため池に放流する事業を手がけている。【小原博人】 5月30日朝刊