2005年08月31日

DAISUKE'S JB REPORT第14回

 JBトップ50シリーズ第1戦広島県土師ダム大会は中止と発表されたが、その後、8月26-28日に千葉県亀山ダムで振替戦が開催されることになった。突然決定したため、プラクティスや本戦参戦への日程調整が難しいと思われたが、なんとか都合をつけて無事参戦。でも、今シーズンのトップ50は呪われているのか、台風11号の影響で本戦初日が中止になり、大会は2日間で行われた。私は2日め、1位で折り返せたが、最終日は1尾のみのウエイインで総合3位でフィニッシュ。後味の悪い結果に不満が残った。

 亀山ダムというより、リザーバーでの経験が浅い私にとって、今大会も簡単な展開に持ち込めるとは思っていなかった。芦ノ湖育ちで、その後河口湖に移住。山上湖での経験は多いが、ダム湖となると極端に少なくなる。しかし、今回プラクティスに入ってわかったのは、リザーバーではパターンフィッシングが通用しやすい。芦ノ湖と同じでクリアウォーターが多いし、自分が持っているデータを当てはめて釣れる。フィーディングスポットも絞り込みやすく、自分のスタイルにマッチしていると感じた。

 プラクティスは試合の前週の木-金曜日(土日はイースタン戦のため河口湖に戻り)、月-水曜日に再びプラクティスに戻り、木曜日はオフリミット。金曜日は本戦初日の予定だったが、台風で中止。土-日が本戦となった。
 プラクティスでは湖全体を見て回って、いろんなエリアをチェックした。私の戦略はメインレイクのフラットと岬などが絡んだスポットをランガンで攻めるものだった。だが、木曜日の台風でメインレイクがゴチャゴチャになった。レンタルボート屋さんがスタート地点にボートで引っ張っていってくれるとき、レイクの状態を見ると、私のフラットはディープになっているし(増水は約2m)、流れてきたゴミが浮いていて撃てる状態じゃない。「もう、このエリアは使えないな」と腹をくくった。

 それで私は、大会2日めの朝(実質初日だが……)、水質が戻りやすい上流部を先にチェックした。行ってみると、クリアになりはじめの感じだった。ここはプラクティスで「キッカーを獲るにはいいエリアだな」と思っていたが、キッカーを獲るどころか、この日私はここで腰を据えるつもりで展開を考えた。
 そして、プラクティスの経験が役に立った。プラクティス中(増水前)、最上流部と思われるエリアは浅すぎてボートで上るのは無理だった。それで私はボートを係留して、サンダルを履いて水に入り、歩いて最上流部のエリアをチェックした。このとき本戦は大雨で増水するとは想像もしていなかったが、歩いて上ったことで、地形やチャネル、岩の位置や岩盤の状態をチェックできた。
 本戦2日め、バスの反応を見ながらルアーをキャストしていく。だが、プラクティスでチェックした感覚が残っていたため、コンスタントにバスをキャッチでき、午前10時30分には3500gを持っていた。ただしバスは痩せている感じだったので、40cmでも700gくらいだった。プラクティスの状況から「3500gを持っていたら上位に食い込むな」と思っていたが、その後50cmクラスのグッドフィッシュを入れ替えし、4470gに到達した。この時点で、「たぶんトップの成績だろうな」と思った。

 2日めにヒットが続いた理由は、ルアーチョイスと攻め方にある。ルアーはスモールラバージグに3inグラブをセットしたもの。ジグは当初1/32ozを使用する予定だったが、バスは岩盤にタイトにステイしていて、ヨシノボリを捕食している感じだったから、1/16ozに変更。ウエイトを重くして、垂直に切り立った岩盤を這わせるようにフォールさせた。またグラブはカットテールワームのように、テールを半分に切ってトレーラーに用いた。ノーマルのままだとアピールが強すぎたのと、バスはカットしたシルエットを好んだようだ。ワームのカラーも重要で、クリアがいい。クリアは目立たないから敬遠しがちかもしれないが、特にニゴリがある水域では逆にシルエットがはっきり見えて目立つ。

 最終日、上流部に到着すると、そこは人だらけになっていた。2日めは10名程度だったのに、この日はその倍近くが犇めいていた。しかも私が初日陣取っていたスポットにはすでに選手がいて、仕方がなく、第2、第3スポットをねらうことにした。もう少し上流に上がってみるが、反応が悪い。2日めのプレッシャーからか、バスの気配もない。それでブレイクラインやディープレンジも攻略するが、なんかシックリこない。前日の爆発力のイメージが強すぎて、頭を転換できなかった。これが敗因に繋がったと思う。この日は624gしかウエイインできず、総合3位で大会を終えた。
 上位入賞した選手に最終日のパターンを聞いたら、みんな岩盤から少し離れたブレイクを攻略したらしい。

 もう一歩のところでまたリズムを崩してしまった。最終ウエイトを見ると、あと500gあれば優勝できた。どうしてあと1尾を獲れなかったのか。リズムが崩れたときに、状況を見てアジャストできる力が必要だと感じた一戦だった。

Posted by DODGE at 2005年08月31日 15:46 in DAISUKE'S JB REPORT

mark-aa.jpg