2005年04月14日

霞ヶ浦(牛久沼編)05/4/14

Field Condition(時間帯、天候、水質など)
4月10日、牛久沼本湖、東谷田川はかなり水質がよい状態。いつの間にかスポーニングも終盤?
Catching Rates for This Week (1〜5):4
Fishing Patterns & Reasons
パラアシがキモ。アフタースポーンを攻略する
Pro’s Tips
  
 JBA今季第2戦が牛久沼で開催されたので、今回はそのときのパターンや状況を解説しよう。
 まず、4月10日は大潮の4日めということで、選手はスポーニングを意識したパターンを組んでいた。私もそのひとりである。大会当日、私は本湖と西谷田川が交差するエリアに向かった。シャローのアシ際を攻略していたが、少しずれたスポットに差し掛かったあたりでこの日の1尾めが釣れた。しかし、このバスはどう見てもアフタースポーンの体型だったのだ(1400g)。「なんでこんなレンジで釣れるのかな。痩せてるな」と思ったが、そんなに気にしなかった。次に南岸に移動して超シャローのスポットから900gを釣り上げたが、これはお腹がブリブリしたプリスポーンのバスだった。
 その後数尾を釣って帰着すると、ほとんどの選手がアフターの魚をウエイイン。私だけでなく、みんなが「やっぱりアフターだったんだね」とその日のパターンを再確認しあった。
 
 大潮の影響でバスは産卵状態にあるだろうと思っていたが、実はグッドサイズのバスはその1つ前の大潮で産卵していたようなのだ。すでにアフターから回復したグッドシェイプのバスもウエイインされたのが、それを物語っている。
 ではなぜアフタースポーンに気づかなかったのかというと、湖はいつもと同じ早春の風景だったからだ。気温は例年と変わらないし、新芽のパラアシもまだ水面から出ていない。例年であれば、アフターはパラアシが水面から出てからの時期にあたる。つまり、5月中旬が牛久沼のアフター期なのだ。しかし今年は、なぜか4週間くらい早く第一陣と見られるバスのスポーニングは終了していた。この異変に気づくことなくスポーニングのパターンを組んだため、優勝ウエイトが4kgを越えなかったと思われる。またコイののっこみも2週間くらい早かったというから、それに気がついていれば、アフターのパターンを組めたのかもしれない。
 唯一、アフターのパターンに気が付いたチームがいて、みんなが5、6尾しか釣れなかったのに、彼らだけ16尾も釣っていたらしい。ただアクシデントにより、彼らの上位入賞はならなかった。
 
 優勝は石引利和さんで3630gをウエイイン。本湖南岸をホグ系ワームのテキサスリグで攻略した。2位には3400gで増田哲さんが入賞。3位には昨シーズンのAOY、小田島悟さんが入った。ちなみに私は4位に入賞。使用ルアーは、3/8ozジグ+ヤムのクローワーム、5gのバルキーパワーホグ3inのテキサスリグ。
 小田島さんは今大会をこう分析する。「パラアシが伸びる真上にボートを浮かべていたから、ちょうどアフターのバスがステイしている真上にいたんだね。1000gを越えるアフターは手前で釣れた。フリッピングでシャローの奥をねらうと1000g以下のプリスポーンバスが釣れる。パターンとしては、パラアシエリアをクランクとか、ジグのスイミングで探るのが正解だった。実際にプラクティスでも“横の動き”をするルアーに反応がよかった」。
 
 今回牛久沼はかなり透明度が高く、こういうときには多少ニゴリの入ったエリアのバスの反応がいい。実際に西谷田川の「広場」と呼ばれるエリアはニゴリが多少あり、この日、ここに入ったアングラーは釣果に恵まれた。またここは本湖に比べ水温が2℃くらい高く、パラアシが水面から出ているところもあった。

(写真左:優勝した石引さん。右:48cm、1850g(ビッグフィッシュ)をキャッチした鯉河健一さん )

Navi:蛯原英夫

Posted by DODGE at 2005年04月14日 11:51 in 霞ヶ浦情報

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