地球上最悪の侵略的植物とも呼ばれる特定外来種「ナガエツルノゲイトウ」が、大分県内で4年ぶりに見つかり、県が注意を呼びかけています。
■堀を覆いつくす緑…
一面緑に覆われた豊後高田市の旧高田城の外堀。すべて特定外来生物の「ナガエツルノゲイトウ」です。
長年、地域の植物を観察してきた市議会議員の大石忠昭さんが発見し、1日に県が「ナガエツルノゲイトウ」であることを発表しました。
大石市議:
「ここから約150メートル先まで、水面が覆われた形で大繁殖してしまった。3年前に来たときは、わずか5メートルから6メートルくらいの幅に群生していた。いまは草原みたいな状況になっていて驚きました」
■水田侵入、農作業妨害の被害も
南米原産の「ナガエツルノゲイトウ」は全国30の都府県で確認されていて、わずか数ミリの茎や根からでも再生する極めて強い繁殖力を持っています。
実際に水田に侵入し、稲の栄養を奪って収穫作業を妨害するほか、水路を通じて拡散する被害が出ています。
大分県内では、2022年に大分市大在の江川で初めて存在が確認されました。
当時、県や市が土から根ごと除去作業を行いましたが、完全に駆逐するのは容易ではありません。
県自然保護推進室 井上耕介さん:
「除去は行ったんですが、再生力が高いため、江川の中でまた再生をしているという状況が確認されています」
■「刈り取りや運搬は絶対NG」
除去に効果がある農薬はあるものの、川や池には使いにくく、県としては「拡散防止が一番重要」としています。
県自然保護推進室 井上耕介さん:
「巻き取ったり、刈り取ったりということは絶対にやめていただきたい。また、運搬もすると法律上違反となりますので、そういう行為もやめてほしい。そういったことをしっかりと検討して、啓発をしていきたいと考えています」
わずかな破片からも拡大する最悪の外来種「ナガエツルノゲイトウ」。農家や在来の生態系を守るため、初期段階での徹底した封じ込めと地域全体での注視が必要です。
