原産地の秋田県で絶滅したとされるクニマスの自然界での産卵行動が山梨県の西湖の湖底で初めて確認されました。県が初めて撮影に成功し、18日に映像を公開しました。
1匹のメスが湖底の砂れきの部分を選び卵を産みつけると、素早くオスが近づき卵に精子を放出します。カメラは産卵床に近づこうとするほかの小さなオスの姿も鮮明に捉えています。
クニマスの産卵は水深30mの湖底で行われ水温も低いことなどから、これまで直接確認できていませんでした。しかし今月2日、県が西湖の湖底に設置したカメラで自然界での産卵行動の撮影に初めて成功しました。
クニマスはもともと秋田県の田沢湖の固有種で、河川水の流入による水質の変化で絶滅したと考えられてきました。しかし2010年、山梨県富士河口湖町の西湖でかつて卵が放流されたクニマスが生き残っていたことが分かり、県が保全に取り組んでいます。
その生態についてはまだ分からないことが多く、県は今後も産卵からふ化の状況について調査を続けて天然のクニマスの保全に努めるとともに、完全養殖の確立へデータの収集・研究を続けます。
