外来カエル根絶へ一歩 昨年5月から捕獲ゼロ、和歌山県田辺・鳥ノ巣半島

 外来種アフリカツメガエルの駆除活動が進められている和歌山県田辺市新庄町の鳥ノ巣半島で、昨年5月から捕獲数ゼロが続いている。2014年から田辺中学校・高校の生物部員や自然環境団体、地域住民らが協力して調査捕獲をしている。生物部顧問の竹田茜教諭は「根絶へ一歩近づいた。根絶宣言ができるまで続けていく」と話している。

 吉野熊野国立公園にある鳥ノ巣半島には40ほどのため池があり、このうち約30カ所でアフリカツメガエルの生息が確認されている。

 生物部による捕獲は年20回程度行っており、最も多かった21年は計3609匹を捕獲した。翌年は計186匹と一気に減り、24年5月3日に亜生体8匹が捕れて以降ゼロとなっている。自分たちで考えた駆除ネットを設置したことで大幅に駆除数が増えたという。

 鳥ノ巣半島で初めてアフリカツメガエルが見つかったのは07年。二つのため池で幼生が確認され、11年には県自然環境研究会が7カ所で生息を確認した。14年から生物部が調査に乗り出し、翌年に19カ所で成体を見つけた。その後、地元の協力でわなを仕掛けたり、ため池の水を抜いたりして駆除活動を続けている。

 19年には鳥ノ巣半島の生物多様性を保全する目的で、生物部をはじめ、同研究会、内之浦町内会、鳥ノ巣半島の自然を考える会、南紀生物同好会、市、県で「鳥ノ巣半島生物多様性保全推進協議会」を設立した。

 高校生物部の太田坦部長(16)は「1年間捕れていないのはすごいこと。先輩たちが続けてきた成果。11年という労力が費やされてやっとできた。外来種は絶対に放さないで」。中学生物部の津田蒼士部長(15)は「今後のため、きっちりデータを残し、他の地域の取り組みにも役立ててもらいたい」と話している。

 アフリカツメガエルはアフリカ中南部原産。実験動物やペット、観賞魚の餌として取引され、現在は国内で局所的に繁殖。体長は5~13センチほどで、水生昆虫などを食べ、繁殖力も高い。

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