地球上で最悪の繁殖力を持つ水草が猛威を振るっています。8日、兵庫県では初の対策会議が行われました。
兵庫県が初の対策会議 対応急務
兵庫県 斎藤元彦知事
「抜本的な対応がこれから急務だということでございます」
南米原産の水草である「ナガエツルノゲイトウ」。兵庫県は8日、これら特定外来生物の対策を強化する初会合を開きました。
兵庫県 自然鳥獣共生課
「県ではこれまで市町や専門家等と連携しながら対策を実施してきました。ただ根絶等には至らず分布範囲は拡大しております」
この水草が田畑で繁殖すると、長いつるが作物を覆うため、生育不良などが懸念されています。被害は兵庫以外でも…。
コメ農家が苦悩 手作業で駆除
水田にも現れたナガエツルノゲイトウ。取材したコメ農家はその生命力と繁殖力に手を焼いています。
8日に番組が取材したのは、千葉県でコメを生産しているを田端さん夫婦です。田んぼを訪ねると、たくさんの「ナガエツルノゲイトウ」が…。
ビオ農縁 田端大輝さん
「もうこれ全部ナガエですね」
この水草の特徴はすさまじい繁殖力と再生力にあります。
田端さん
「ひとつの節節に根っこがついていて、これで繁殖するわけですね。ちぎれてもまたここから生えてくる」
田端さんは、除草剤を使用せず、手作業での駆除にこだわっています。
田端さん
「環境とかに優しいものを、あとは体に優しいものを作りたいっていうところから自分たちの農家としての活動が始まったので」
しかし、農業を始めた3年前から「地球上最悪の侵略生物」ナガエツルノゲイトウに悩まされてきました。
田端さん
「(ナガエツルノゲイトウが)水路をふさいだりもして。水路をふさいじゃうと、ここの田んぼは下の田んぼに水が行かないので、それで成長できなかったりもしますね」
「めっちゃ疲れますね。田んぼの作業の半分ナガエを取っているんじゃないか。それがなければ半分の労力で田んぼができているなと思う」
農林水産省によると、2年前の時点で、25都府県で確認されていて、今なお侵略規模を拡大しているとみられます。
大雨で“川の氾濫の危険性”指摘
「ナガエツルノゲイトウ」による被害は農業だけではありません。
増水などで大量に流されると排水溝をふさいでしまい、洪水につながる懸念があるとしています。専門家も“川の氾濫の危険性”を指摘します。
ナガエツルノゲイトウを研究
甲南大学理工学部 今井博之教授
「あれだけのナガエツルノゲイトウが川にあって、大雨が降って水かさが増して下流に流れていった時に水門が詰まることで洪水が起きるという危険性は指摘されています」
専門家は被害の拡大を少しでも抑えるため、環境に配慮した除草剤の研究を続けています。
今井教授
「環境に負荷をかけない除草剤を見つけられたらいいなと思って研究しています。さまざまな被害に対して何とか克服できるような技術を開発したい」
(「グッド!モーニング」2025年8月9日放送分より)
