クビアカ発見で図書券 18歳以下対象に懸賞制度 外来カミキリ早期防除へ/兵庫・丹波篠山市

 兵庫県丹波篠山市内で桜の保全活動に取り組む「ささやま桜協会」(101人・団体、酒井克典理事長)が、サクラやウメなどの樹木を枯らす特定外来生物クビアカツヤカミキリ(以下、クビアカ)の早期発見につなげようと、懸賞制度を導入した。3000円分の図書券を贈る。市内在住の18歳以下が対象で、市内で成虫をはじめ、フラス(幼虫が木の内部を食べる際に排出する木くずとふんが混ざったもの)などの痕跡を見つけて市や県に報告し、クビアカと判定されれば贈られる。

 制度は16日に丹南健康福祉センターで開かれた同協会の総会で承認された。今年度は試行として3万円を予算化した。

 特定外来生物は、生きたまま許可なく運搬・飼育することが法律で禁止されているため、成虫を見つけた場合は、その場で踏みつぶすなど捕殺してから連絡する。クビアカと判定されれば、同協会からの図書券に加え、丹波県民局から感謝状と粗品も贈られる。

 市内では昨年7月に成虫1匹が確認されたが、被害木はまだ見つかっていない。ただ、隣接する丹波市や三田市などでは被害木が確認されており、対策は待ったなしの状況。同協会や市は「早期発見、早期防除が被害対策の要」として、多くの子どもたちの目による監視活動が早期発見につながると期待する。次代を担う若者に地域の自然環境や外来種問題への関心を高めてもらうきっかけにもしたい考えだ。

 クビアカは、幼虫がサクラ、モモ、ウメなどバラ科樹木の内部を食害し、枯死させる特定外来生物。成虫は5月下旬―8月に活動し、樹皮に1000個近くの卵を産み付ける。繁殖力が極めて高く、被害が拡大するとサクラの名所が失われたり、ウメやモモなどの果樹栽培が困難になったりする。サクラは丹波篠山市の市木でもある。

 全国の被害拡大地域でも懸賞金や地域通貨、商品券などを贈る制度が導入されている。

 酒井理事長(73)は総会で、昨年度に篠山産業高校の生徒と桜の手入れをしたことや、味間小の児童がクビアカを見つけたことなどを振り返り、「若い人たちが持つ大きな力とともに、協会の基本理念『市民みんなでつくるオンリーワンのサクラの里』を実現したい」と語った。懸賞制度については「子どもたちの新たな気づきの芽を育てる取り組み。(図書券で)市内の本屋さんで河合雅雄さんらの本を手に取り、さまざまな事柄への関心を広げ、知識を深めるきっかけにしてほしい」と述べた。また、「サクラは危険な場所に生えている場合もあるので、小学生以下は必ず保護者と一緒に活動して」と注意を呼びかけた。

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