「見つけたら殺処分して」 特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」兵庫県内初確認

 兵庫県は29日、桜や桃の木に寄生する特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」が県内で初めて確認されたと発表した。農業被害や倒木を招く恐れがあり、県は「見つけた場合は殺処分してほしい」と呼びかけている。

 県によると、発見場所は明石市大久保町松陰の石ケ谷公園。27日午前に近くの住民が見つけ、県に連絡があった。県職員と県立人と自然の博物館研究員、樹木医が調査し、オス計3匹が園内で確認されたという。

 成虫は黒い体に赤い首が特徴で体長は2・5~4センチ程度。幼虫はふんと木くずが混ざった「フラス」を排出する。同公園ではフラスは見つかっておらず、県は侵入の初期段階とみる。

 近隣府県では2015年に大阪府と徳島県で侵入が明らかになり、19年に奈良、和歌山県でも確認された。県自然・鳥獣共生課は「繁殖力が高いので早期の発見と駆除が重要。見かけたら県や市町に連絡をお願いしたい」と話している。

(金 旻革)

+Yahoo!ニュース-地域-神戸新聞NEXT