琵琶湖の外来魚の効果的な駆除方法の開発に向けた環境省の「琵琶湖オオクチバス等防除モデル事業検討会」が18日、大津市内であり、近畿地方環境事務所(大阪市)が湖北町の野田沼で実施した外来魚の調査結果について報告した。
産卵状況調査では、今年5月から8月にかけて、産卵を誘発させて駆除するため約80カ所に人工産卵床を設置した。その結果、オオクチバスが6月中旬に2個、ブルーギルが7月中旬と8月初旬に5個の産卵床をつくったことが確認できた。
一方、自然の産卵床は、ブルーギルが6月初旬と7月初旬につくった計41個が見つかった。オオクチバスの産卵床は確認できなかった。
県立琵琶湖博物館の中井克樹主任学芸員は「自然に湖底に産卵しなかったオオクチバスの産卵を誘発させ、駆除できた点では、人工産卵床の一定の効果を示したのではないか」と話していた。