2006年12月17日

ヒメマス:中禅寺湖特産、薫製とフレークに 漁協が試食会、来秋にも販売/栃木

 日光市の中禅寺湖漁業協同組合(吉田国男組合長)が、中禅寺湖特産のヒメマスで薫製とフレークを試作。15日、同市中宮祠の日光自然博物館で地元関係者向けの試食会を開いた。早ければ、07年秋の販売開始を目指す。ヒメマスの漁獲量が激減する中、同漁協は新たな町おこしの特産品として期待を寄せている。

 吉田組合長によると、ヒメマスは採卵後、廃棄していた。しかし、有効利用のため製品化を模索していた。組合は、秋に中禅寺湖からそ上する「天然物」のヒメマスにこだわり、市内外の2業者に加工を委託、試作品完成にこぎつけた。出席者からは「しっとりしておいしい」「酒やワインにも合い、いろいろな料理法が考えられるのではないか」などと、好評。今後、試作を繰り返し、早ければ07年の販売も考えている。
 同漁協は、ワカサギと合わせて「日光ヒメマス」「中禅寺湖ヒメマス」の名称で、知的所有権を登録。薫製とフレークの特産品化も目指しているが、今年のヒメマス漁獲量は計684匹と過去最低となるなど、不漁に頭を悩ませている。
 同漁協の依頼で調査した、独立行政法人「水産総合研究センター」上田庁舎(長野県上田市)の坂野博之研究員によると、えさとなるプランクトンは十分あることが分かった。今後は、ヒメマスが幼魚の時に、どれだけ他の魚に食べられるかなど、詳しく調査する。【浅見茂晴】 12月17日朝刊

+Yahoo!ニュース-栃木-毎日新聞

Posted by jun at 2006年12月17日 21:29 in 内水面行政関連

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