2006年12月14日

芹谷ダム建設容認 判断の妥当性を強調 嘉田県知事

 滋賀県の嘉田由紀子知事は13日、県議会の12月定例会の一般質問で、建設容認の姿勢を示した芹谷ダム(多賀町)について「ダム計画は河川環境を大きく破壊する程度ではないと考えている」と述べ、あらためて判断の妥当性を強調した。

 計画では、芹谷ダムは芹川の流量が毎秒約90トンを超えた場合、あふれた水が導水路を伝って支流に流れ込み、貯水できる構造になっている。
 ダム計画による河川への影響について、嘉田知事は「中小規模の洪水では導水せずにそのまま芹川を流れるため、(洪水時に自然に発生する)川底の流れの乱れは阻害されない」と述べた。
 さらに、知事就任前に参加していた専門家委員会などを通じて「川の連続性を確保した自然環境型ダム、河川環境に配慮した治水対策を検討してきた」と説明した。
 森茂樹県議(共産党県議団)が「(ダムの凍結・見直しを掲げた)マニフェスト(選挙公約)の提言を揺るがすことなく検討を」と求めたのに対し、嘉田知事は「マニフェストの問題提起で、下流住民に水害への認識を高める動きが生まれつつある」と答えた。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2006年12月14日 23:03 in 内水面行政関連

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