2006年12月13日

2010年度まで琵琶湖の水質浄化へ 滋賀県が水質保全計画案

 滋賀県は12日までに、本年度から2010年度までの5年間で琵琶湖の水質浄化に取り組む第5期琵琶湖水質保全計画案をまとめた。守山市の赤野井湾流域で集中的に市街地排水や農業排水の対策を講じるなど、琵琶湖のCOD(化学的酸素要求量)、全窒素、全リンの削減を目指す。

 計画案によると、CODは北湖、南湖において最も汚染が進んでいる基準点の75%値が目標で、北湖は現在の1リットル中3・0ミリグラムから同2・9ミリグラムに減らし、南湖は現在の同4・2ミリグラムを維持する。
 全窒素は北湖平均で1リットル中0・30ミリグラム(現行は1リットル中0・32ミリグラム)、南湖で同0・33ミリグラム(同0・36ミリグラム)に削減する。全リンは北湖で環境基準を達成しているが、南湖で現在の平均1リットル中0・018ミリグラムを保つ。
 主な対策としては、下水道の普及率を85・6%(現80・4%)に引き上げるほか、赤野井湾流域で琵琶湖に流出する排水の汚濁物の除去に取り組む。難分解性有機物の実態把握に向けた調査にも本格的に乗り出す。
 今後、環境省の同意を得て本年度内の計画決定を目指す。

+Yahoo!ニュース-滋賀-京都新聞

Posted by jun at 2006年12月13日 15:25 in 内水面行政関連

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