2006年12月02日

希少淡水魚展:自然環境保護考えよう−−全国一斉、かごしま水族館でも/鹿児島

 ◇協会加盟52園館で
 希少淡水魚を通して自然環境保護を訴える展示「いま、日本の淡水魚があぶない!」が、かごしま水族館で開かれており、絶滅の危機にあるヒナモロコなどが展示されている。1月8日まで。

 淡水魚は全国に約300種が生息しているが、めだかなど93種は絶滅の危機にある。日本動物園水族館協会はこのうち18種を希少種に指定し、保存や繁殖、放流に取り組んでいる。展示は全国の各水族館などでも一斉に行われており、協会加盟52園館が育てた希少淡水魚を公開している。
 かごしま水族館では、滋賀県立琵琶湖博物館が育てたニッポンバラタナゴ、ヒナモロコ、カワバタモロコが20匹ずつ展示されている。どれも全長数センチの子魚で、かつては各地の田んぼや用水路などでよく見られた。しかし、休耕田が干からび、用水路がコンクリートで固められるなどして、産卵場所や幼魚のすみかがなくなったうえ、外来種の捕食にもさらされ、個体数が激減している。
 展示課の柏木由香利さん(27)は「身近な淡水魚が絶滅しかけていることを知ってもらい、どうあるべきかを考える機会になれば」と話している。【大塚仁】 12月1日朝刊 (毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-鹿児島-毎日新聞

Posted by jun at 2006年12月02日 14:02 in 各種イベント, 魚&水棲生物, 自然環境関連

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