滋賀県草津市から稚魚の提供を受け、市内の農、漁業者が休耕田などで養殖した琵琶湖の固有魚「ホンモロコ」が15日、初出荷され、道の駅草津(草津市下物町)では試食、販売などの記念イベントも行われた。
本年度から市が稚魚を提供して養殖を始めた。この日のイベントはPRを兼ねて実施した。体長7センチほどに育ったモロコ33キロをあめ煮や天ぷらにしたほか、鮮魚のまま並べた。販売が始まると、立ち寄った観光客らが次々と鮮魚や天ぷらにしたモロコを買い求め、すぐに売り切れた。
今月いっぱいスーパーなどに出荷する予定で、養殖を手がけた漁業、下村修一さん(66)=同市下寺町=は「初めてにしてはうまく育ってくれた」と喜んでいた。草津市はホンモロコの養殖を広げるため5月に、市内の漁業者ら3人に稚魚約10万匹を提供した。 (京都新聞)