2006年11月16日

出版:大崎の自然保護NPO「シナイモツゴ郷の会」、ブラックバス退治本を/宮城

 ◇大崎の自然保護NPO
 大崎市鹿島台の自然保護NPO「シナイモツゴ郷の会」は豊かな淡水生態系の回復を目指す指南書「ブラックバスを退治する」を出版する。会結成4年間で培った食害魚駆除の知恵と成果がいっぱい。研究者と市民ボランティアが協働した希少魚復元の記録も貴重だ。

 同会は、シナイモツゴなど希少魚の保護には、市民の力を集めバスを駆除することが緊急課題と02年発足し、04年法人化。同書は、同会が県伊豆沼・内沼環境保全財団と「市民バス・バスターズ(退治人)」をつくる一方、バスをおびき寄せる人工産卵床を開発。さらに営巣センサー付き改良床を実用化した経緯と効果を説明している。
 シナイモツゴを対象に「誰でもできる在来魚の復元方法」を樹立し、「里親」の小中学校と連携し増殖作戦を展開する。バスがらみの各地の現状も紹介。同会の安住祥理事長は「おかずにするほど在来魚を増やすのが会の目標。半永久的にバス駆除を続ける」と話す。恒星社厚生閣(東京)刊。3570円。連絡は同会電話0229・56・2150。【小原博人】
 ◇最高賞の農水大臣賞を受賞
 農水省は15日、「18年度田園自然再生活動コンクール」で、「シナイモツゴ郷の会」が最高賞の農水大臣賞を受賞したと発表した。同コンクールは農業との共生を図る自然復元活動に取り組むNPOや団体を表彰する趣旨で、03年度から実施。今回は全国57事例の応募があった。 11月16日朝刊 (毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-宮城-毎日新聞

Posted by jun at 2006年11月16日 13:59 in ブラックバス問題

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