江戸時代の絵図や地図を通して琵琶湖や瀬田川の土木事業の歴史を伝える企画展「琵琶湖の古絵図展」が、大津市黒津4丁目のアクア琵琶で開かれている。初めて実測に基づく日本地図を作った伊能忠敬の琵琶湖周辺図や、明治時代の瀬田川流域の砂防工事の史料が展示されている。
18日の「土木の日」にあわせ、古くから埋め立てや治水、砂防が行われてきた琵琶湖と瀬田川の移り変わりを知ってもらおうと企画した。
会場には、元禄、天保年間の近江国絵図の複製や、国土交通省が保存する工事関係史料などが並び、訪れた人たちは興味深そうに足を止めてながめていた。
今回初めて展示された明治時代の「栗太・甲賀郡砂防山図」では、本格的な砂防工事が始まるまで木がほとんどなく荒れ果てていた当時の田上山の様子をうかがうことができる。無料。来月10日まで。 (京都新聞)