2006年11月14日

米国人画家が自然保護と環境語る 「湖灯塾」が100回目

 京都新聞滋賀本社主催の「湖灯塾」(滋賀中央信用金庫協賛)が11日、近江八幡市出町の京都新聞八幡支局2階の湖灯ホールで開かれた。100回目の今回は、大津市在住の米国人画家ブライアン・ウィリアムズさん(56)が「景観が美しければ、環境は正常−湖国を見つめて22年」と題して、自然保護と環境再生への取り組みの重要性について語った。
 ウィリアムズさんは、世界1周の旅で訪れた日本に魅せられ、1972年から日本に定住。84年から大津に住み、琵琶湖をはじめ日本国内、世界30カ国の景観を描き続けている。

 ウィリアムズさんは23年前の近江八幡市の水郷の姿を絵で紹介しながら、内湖や水路が埋められていった経過を紹介。「琵琶湖総合開発で多くのヨシ原が削られ、自然の浄化能力が落ちた」と指摘した。
 環境を再生するために「人間を含めた多様な生き物が何世代も生き続ける持続性のある、安定した生態系をつくらなければならない」と力説した。そのうえで「自然に調和した風景は本能的に美しい。景観は環境のバロメーター」といい「都会の中にも原風景はつくれる。人間が豊かに生活ができる新原風景をつくるように転換しなければならない」と訴えた。
 この日は講演のあと、歴代の講演者5人を交えて懇親会も催し、100回の節目を祝った。 (京都新聞)

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Posted by jun at 2006年11月14日 12:11 in 各種イベント, 自然環境関連

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