2006年11月10日

遊んで学ぼう生態系 WWFが在・外来種カード

 【北部】外来生物種が生態系に及ぼす影響を知ってもらおうと、WWF(世界自然保護基金)ジャパンはこのほど、トランプカード形式の外来種教材「ピンチくん」を制作した。カードは、在来種と外来種の生き物についてのイラストと情報を記載したもので、外来種の生態系への影響について、遊びながら楽しく学ぶことができるとして、関係者らは教育効果に期待を寄せている。

 教材は、環境省の「侵入種対策研究プロジェクト」の一環で、WWFジャパンと独立行政法人森林総合研究所が共同で開発。2005年に奄美大島と沖縄本島北部の住民に実施した意識調査の結果、外来種の生態系への影響について認知度が低いことが分かり、日本の生態系について教育現場から普及啓発しようと教材を制作した。
 カードは、通常のトランプ同様に4種類の記号があり、52枚それぞれに在来種と外来種の生き物のイラストと生き物の特徴や生息分布域、どんな生き物に影響を与え、影響を受けるかなど
の情報が記載されている。
 9日午前には、辺土名高校環境科の2年生23人を対象にカード教材を使ったモデル授業を実施し、生徒らは生き物の特徴を一つ一つ読み上げカードを探すかるたゲームに挑戦した。
 ゲームに参加した辺土名高校2年の大城政貴君(17)は「ゲームなので楽しく外来種について学べた」と話した。
 WWFジャパンの草刈秀紀自然保護室次長は「生徒たちの反応は良く、遊びながら生き物の関係性を学ぶことができるのがこの教材の良い点。商品化も検討している」と話した。
 辺土名高校環境科の城間篤教諭は「外来種と生態系について学ぶ授業の導入に良い教材だ」と効果に期待した。 (琉球新報)

+Yahoo!ニュース-沖縄-琉球新報

Posted by jun at 2006年11月10日 16:07 in 自然環境関連

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