2006年11月06日

乱獲と汚染、42年後に食用の魚消滅…国際研究チーム

 約40年後にはすしや刺し身が食べられなくなる?――。魚の乱獲と環境汚染が現在の規模で続いた場合、2048年までに食用可能な魚介類のほとんどは消滅してしまうという報告をカナダ・ダルハウジー大などの国際チームがまとめた。

 3日付の米科学誌サイエンスに掲載された。

 同大などが03年まで50年あまりの世界の海洋調査や魚群記録などのデータを解析した結果によると、世界で漁獲した魚の29%は、同年の時点で漁獲量の9割が減少。これらは乱獲や汚染などによる生態系の破壊が原因と見られ、湖や川でも同様の傾向がみられるという。

 すでに危険な状態にある大西洋マダラのほか、将来的には、アサリなどの二枚貝からカジキ、キハダマグロなどのマグロ類、さらには魚をえさにする鯨類までが、ピーク時の1割以下という漁獲困難な水準に衰退する恐れがあるという。(読売新聞)

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Posted by jun at 2006年11月06日 12:46 in 自然環境関連

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