2006年11月01日

アマゴの採卵始まる 近大新宮実験場(和歌山)

 アマゴやアユなど淡水魚の研究と養殖を進めている新宮市高田の近畿大学水産研究所新宮実験場で31日、アマゴの採卵が始まった。初日は310匹の雌から採卵し、60匹の雄を使って受精させた。11月中旬まで続く。

 職員らは前日に選んだ2年魚の雌(体長約30センチ、重さ700〜800グラム)を1匹ずつ手に取り、直径約5ミリ、重さ約0・1グラムの黄色い卵を取り出した。その上に雄(体長約40センチ、重さ800〜900グラム)から精子を搾り出した。今年の親魚はサイズが大きく、1匹当たりの採卵量は平均1000粒と例年より200粒ほど多かった。
 採卵は雌約1500匹を予定しており、150万〜160万粒を見込んでいる。一部を養殖場などに出荷し、残りを実験場でふ化させて育てる。
 同実験場は、親魚には見た目が鮮やかな斑紋(はんもん=パーマーク)や朱赤点のある個体を選んで選抜育種を繰り返し、商品価値を高めている。魚体が美しく釣り用に人気があり、京阪神からの引き合いも多いという。 (紀伊民報)

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Posted by jun at 2006年11月01日 12:19 in 内水面行政関連

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