2006年10月31日

国際ワークショップ:湖沼・河川の現状や課題を報告−−大津/滋賀

 ◇県琵琶湖・環境科学研究センターで始まる?n 湖沼監視にかかわる最新知見を発表する「LOS―2006(湖沼観測システムのための国際ワークショップ)」のワークショップが30日、大津市の県琵琶湖・環境科学研究センターで始まった。国内外の研究者らが琵琶湖やバイカル湖(ロシア)、韓国や中国、モンゴルなどの湖沼・河川で観測された現状や課題について報告。活発に意見を交わした。31日まで。

 同実行委の主催で、同センターと東大生産技術研究所の共催。29日には「入門者のための講義」という講座を開き、この日からワークショップに入った。
 基調講演では、湖沼を研究する「陸水学」の世界的権威、チャールズ・ゴールドマン・米カリフォルニア大デービス校教授による、自身の研究・保全活動のフィールド、米タホ湖の40年間の変化についての報告などがあった。
 また、同センターの熊谷道夫・琵琶湖研究部門長は同センターの自律型潜水ロボット「淡探」による観測で判明した近年の研究成果を披露。琵琶湖北湖(琵琶湖大橋以北)の深層の湖底で進む酸素濃度の低下などを報告し、湖水全体が循環するこれまでの琵琶湖の安定的な状態が崩れ、不安定になっている可能性を指摘。今後、高層と低層で十分に水が混ざらない別の状態へと移行する「レジームシフト」の恐れについて話した。
 この日は他に、観測機器の展示なども行われた。【服部正法】 10月31日朝刊 (毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-滋賀-毎日新聞

Posted by jun at 2006年10月31日 16:32 in 各種イベント, 自然環境関連

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