2006年10月26日

淀川水系委を一時休止へ 近畿地方整備局 委員は「寝耳に水」と

 琵琶湖・淀川水系の河川整備の在り方について検討してきた専門家会議「淀川水系流域委員会」(委員長・今本博健京都大名誉教授)について、国土交通省近畿地方整備局は25日までに、来年1月の現委員の任期切れをもって一時休止する考えを明らかにした。

 同委員会は近畿地方整備局の諮問機関として2001年に発足。河川整備における自然環境の保全を重視し、国のダム計画について原則中止を求める提言をしていた。しかし、同整備局が昨年、滋賀県余呉町の丹生ダムついて計画を縮小し建設する方針を打ち出すなど、近年は両者の姿勢の違いも明らかになっていた。
 休止の理由について同整備局は、委員会が検討の対象とする河川整備基本計画案について、策定に向けた国の議論が進んでいないことなどを挙げた。
 同委員会は来年2月以降の次期委員の選定作業が遅れているとして、整備局に早急に方針を示すよう10日に開かれた委員会で伝えていた。
 委員の1人で前委員長の寺田武彦龍谷大教授は「委員会としては何も聞いておらず寝耳に水だ。国の河川整備計画案が出るまでにキャッチボールが必要なのに、認識が違うようだ」と話している。 (京都新聞)

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Posted by jun at 2006年10月26日 11:00 in 内水面行政関連

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