2006年10月26日

後楽園:「池をコイでいっぱいに」 錦鯉募金壺、善意早くも20万円超す/岡山

 ◇園入り口に備前焼の錦鯉募金壺\n 「池をコイでいっぱいにしよう」と、岡山市の岡山後楽園が今年7月、園入り口に備前焼の「錦鯉(にしきごい)募金壺」(高さ約80センチ、直径約60センチ)を置いた。9月末現在、来園者の善意は計20万4430円。「コイを寄付したい」と申し出る団体もあり、園のアピールは効果を上げている。緑に囲まれた池に鮮やかな色彩が満ちる日も、そう遠くはなさそうだ。【横山三加子】

 コイを増やす計画は、高松市の栗林(りつりん)公園を訪れて「園の美しさでは負けていないが、コイの多さでは負けた」と感じた後楽園事務所長の香山隼人さん(59)が発案。今年初めに体長5〜6センチの稚魚約1400匹を池に放したが、園に養鯉(ようり)の専門職員がいないこともあり、約1週間でサギやユリカモメに食べられ、全滅してしまった。
 その後、成長した15〜20センチの稚魚なら鳥に食べられることなく元気に育つことが判明。ところが稚魚の購入資金は底をついており、思い付いたのが募金壺だった。
 香山さんが知人の備前焼作家に事情を話して壺を借り、7月13日に出入り口に設置。大きく立派な壺は来園者の目に止まり、予想以上の協力を集めた。中には1万円札2枚、千円札十数枚も入っていたという。
 壺の効果で「コイを寄付したい」という声も多く寄せられるようになった。県内の観光協会や法人から既に数百匹を譲り受けたほか、今後も地元ロータリークラブや養鯉業者が協力を約束しているという。
 「皆さんの力で園がコイでにぎやかになりそうだ。新しい後楽園の楽しみ方を提供したい」と笑顔の香山さん。来春、集まった募金で錦鯉の稚魚を購入する予定だ。 10月25日朝刊 (毎日新聞)

+Yahoo!ニュース-岡山-毎日新聞

Posted by jun at 2006年10月26日 10:50 in その他のニュース

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